「イグノーベル賞」を受賞した「わさび火災警報装置」は、日本大学芸術学部デザイン学科・インダストリアルデザイン研究室の肥田不二夫教授(当協会理事)/清水敏成講師/土田修研究所教授の3人によってデザインされました。
肥田不二夫 教授 |
清水敏成 講師 |
土田修 研究所教授 |
わさび警報装置デザインのコンセプト
平常時は控えめで、必要以上に目立たないがこれがあると安心出来る。しかし、緊急時には視覚、聴覚障害のある方にも「わさび」臭により危険を知らせると同時に、機器の一部が赤く光る事により、障害の無い健常な方々にも視覚的に緊急事態発生を知らせる事を基本コンセプトとして数多くのアイディア展開が行われました。
その結果、最終的には当初設計サイドから提案された四角い形状から大きく変り、中央上部に噴射口と赤い警報ライトを一つにまとめ、コンパクトで優しい曲面を持ったシンプルな製品に仕上がりました。
現在、同装置は高齢福祉施設などに設置されはじめています。
2011年11月9日
日本大学芸術学部デザイン学科・インダストリアルデザイン研究室
教授 肥田不二夫(香りマーケティング協会 理事)